どうも、イラストレーターの萬朶櫻です。34朶目の記事です。
僕には高校時代からの友人がをりまして、現在まで交流があります。
彼はピクシブBOOTHで繪葉書を買つてくれたり、PixivFANBOXで支援したりしてくれる良いやつで、たびたび繪の依頼を受けてゐました。

そんな私が、彼からの依頼を途中で辭退した話をしてみたいと思ひます。
あらすぢ
依頼を受けるやうになつたのは2年ほど前からで、内容は大洋姉弟のエロ繪です。
大洋姉弟とは、僕が以前ニコニコに投稿してゐたゲーム實況動畫で使用してゐたオリジナルキャラです。
ポニーテールの茶髮の方が姉の大洋美加沙。弟にえっちな惡戲をする子です。
短髮の方が弟の大洋瑞揮です。ちなみに瑞揮は男の娘です。生えてます。
それで、依頼の詳細は、
「大洋姉弟をふたなりにして、セ〇クスさせてほしい」
「差分で陰毛を生やしたり、チ〇カス迸る感じで」
かういふ内容でした。
ちなみに後日瑞揮のスケベ繪を描きましたが、それと今囘のとは別の話です。

ええっ!? ふたなりですか!?
僕は困りました。僕の好き嫌ひ、美醜の價値觀とは正反對だつたからです。僕の價値觀は、
「ふたなりは苦手。おち〇ち〇とおま〇こは同居させたくない」
「陰毛は嫌ひ。頭髮以外の毛は有つてはならない」
だからです。
なんでふたなりが苦手かと云ふと、恐らくは現實味が無いからだと思ひます。これはデカすぎる巨乳が苦手なのと根つこは同じだと思ひます。

「おち〇ち〇の下に穴があつて、ちやんと勃起できるの!? キ〇タマはどこに行つたの!? 精液はどこで作られてるの!? ホルモンバランスどうなつてるの!?」
こんな疑問が頭の中をグルグル廻つてしやうがないのです。
僕は男の娘が好きなんですけど、男の娘はふたなりと違つて生物的にはちやんと雄になつてゐる分、納得感があるのです。
陰毛については、これは單に僕にとつて陰毛は美しくないからです。
だつて首から下の毛つて汚らしいぢやないですか。陰毛。神道で云ふところのケガレです。
僕にとつて二次元の女の子(もしくは男の娘)は美しくないといけないです。玉の肌を陰毛で汚したくないのです。
といふか、陰毛見るなら三次元のAVで充分やん。
もつとも、僕は三次元でも陰毛は嫌なんですけどね。
繪といへども、自分の價値觀に反するものは描きたくない
上の條件を提示された時、「うーん」と思つてはゐたんですけど、「友人の頼みだから」となし崩し的に受けることとなりました。
しかし、上のやうな價値觀の相違によつて、だんだんと精神的に消耗していきました。
やる氣が低下し、繪の品質も次第に惡くなつていきました。その繪と向き合ふ時間も少なくなり、完成豫定日も後ろ倒しになつていきました。
轉機は今年2月、フリーランスで活躍してゐる人たちの話を見聞きしたり、退職して新しい生活を始めようかといふ時でした。

その時に初めて依頼を辭退しようと思つたのです。
まとめ
コトの始末はこんな感じです。かなり我儘な事でした。すまない。友よ。
もしあのまま續けてゐたら、完成が遲れに遲れ、イマイチな質の繪を彼に渡すことになつてゐたはずです。
互ひにとつてよくない結果になつてゐたでせう。
思へば最初の段階で、自分の中に違和感が起こつてゐたはずです。その上で彼と内容をすり合はせたり、出來ることはいくつかあつたはずです。
その違和感と向き合はずに突き進んでしまつたから、かうなつたんだと思ひます。
この一件で、自分に向かない作業は避けるべきだと強く考へるやうになりました。
また今度、美しいエロ繪を彼に贈らうと思ひます。
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