どうも、先日會社を辭めてフリーになつた萬朶櫻です。37朶目の記事です。
僕はパチンコ機のメーカーで勤めていくうちに、だんだんと厭になつて、辭めてしまひました。

でもよくよく考へてみると、だんだんと厭になつたのではありませんでした。
最初から(あるいは就職する前から)ある程度の厭氣ゲージが溜まつてゐたんぢやないかと思ひます。
就職前の仄かな違和感
時は就職前2016年の7月ごろ。登録してゐた派遣會社の擔當者から
M「今度の面接は京都のパチンコ機開發メーカーやで」
それを聽いた瞬間、「うわ、パチンコか……」
と、反射的に思つたのを記憶してゐます。
以前の記事にも書いたやうに、僕は元からパチンコに對して嫌惡感がありました。

なんとかパチンコを好きにならうとホール(すげえうるさい)に行つて、
「パチンコ入門! 絶對勝てる打ち方!」
みたいなページをスマホで見ながら打つてみたんですけど、結局
「何が良いのか解らん……」
それでモヤモヤしたまま面接の日を迎へて、教科書通りの受け答へをしました。
(わづかならが「落ちてくれ」と願つたやうな氣もします)
そして見事受かりまして、先日まで勤めてをりました。
就職後の「パチンコ三昧」
僕が曽て勤めてゐた會社はパチンコ機開發メーカー。オフィスには常に複數のパチンコ機がありました。
僕はランプデザインチームに配屬されてゐました。
ランプとは臺の盤面や周圍の枠などにあるLEDのことで、外れると青暗くなつたり當たると虹色にビカビカ光つたりするアレのことです。
ランプデザイン製作は、
- パソコンでアフターエフェクトを使つてデータを作成
- それを横に置いてあるパチンコ機に轉送して確認
- 問題があれば修正
だいたいこんな感じの流れで製作してゐました。
さうして平日の朝から夕方まで、日がな一日パチンコ機を視界に入れて作業。たぶんそこいらのパチンカスよりも臺に向つてゐたと思ひます。
第一印象でダメな場合はその後の修正は難しい
そんな環境にゐれば、元來の苦手意識が減るどころか、かへつて増幅されてしまふのは當然のことだつたのかもしれません。
入社した當初は「そのうち慣れるやろ」と思つてゐたんですけど、一年經つころには苦しくなつて、さらに半年で爆發しました。

かう云ふ第一印象は、後から覆へすのが難しいんですねえ。
もちろん挽囘して好きになれる可能性もありますけど、やつぱり經驗上望み薄です。
特にパチンコ機開發メーカーはクリエイターやアーティストに不向きな業種だつたといふのも大きいですね。

就職前の僕は、選擇肢(物理的にも心理的にも)が1つしか無かつたのが不幸だつたんだと思ひます。
1年半も前の事をふと思ひ出したのも、退職といふ出來事が原因でせう。
思ひ出せてよかつたです。
次その就職前と同じやうな状況になつたら、この記事を見返して、よく考へようと思ひます。
アイキャッチ畫像はFree Photoさんより
コメントを残す