どうも、萬朶櫻(@wanduoying)、171朶目の記事です。
このページを見てゐる人は、たぶん繪を描いてる人と思ひます。
そして、もしかすると、
ドレスをあまり描かないプロ
ドレスを描きたいアマ
こんな惱みを持つた方もゐるかもしれません。
サクラ
といふわけで、ドレスにまつはるアレコレを解決してくれさうな本を見附けてきました。紹介していきます。
麗しのドレス図鑑 花園あずき著、徳井淑子監修 マール社
本書のポイント
良いと思つたところ(メリット)
- 時代ごとの流行や特徴を網羅
- 下着や小物まで細かく記述されてゐる
- 薀蓄や時代背景についての解説もあり
- 「描き手」に嬉しい、いくつかの解説
- イラストが全部可愛いので、見てるだけで樂しい
とにかくたくさんの例があり、ニッチな部分も洩らさず拾つてゐる。それでゐて描き手目綫の解説を完備。
つてとこです。
サクラ
氣になつたところ(デメリット)
- 中身はモノクロ印刷なので、色のイメージが湧きにくい
- 寫眞ではなくイラストなので、繪の作風に引つ張られる虞がある
いづれも、僕は氣にならなかつたんですが、人によつては氣になるかもしれませんね。
色に關しては、
或る人
或る人
いろいろ意見があるかと思ひます。
また、本書には寫眞が一切入つてをらず、イラストのみです。
なので、他人の作風に影響されやすい人にとつては參考にしづらいかもしれません。
こんな人にオススメ
イラストレーター、漫畫家、畫家
とにかく描く人、ですね。 僕みたいなやつです。
イラストレーターなら、この本があるだけでだいぶ樂になると思ひます。
サクラ
あと漫畫家の方は、時代考證を踏まへてストーリーを練るものです。
デフォルメされた繪柄やファンタジー世界觀ならまだしも、リアルな史實モノを描くなら避けては通れない所でせう。
この本は、さう云つた時代背景にも少し觸れてゐるので、創作の助けになると思ひます。
ドレスを着た女の子を描く人
- 急にドレスを着た女の子を描く仕事がきて焦つてる
- なんとなく綺麗なドレスの美少女を描きたい
かういふ作家さんですね。
特に女の子メインで描いてる人なら、ドレスといふファッションは押さへておきたいところ。
サクラ
時代ごとの流行、ドレスの形状について詳しく知りたい人
この本には、ドレスにまつはる多くの知識が收録されてをり、單に知りたい人にも役立つと思はれます。
またイラストが綺麗なので、見て樂しむことも可能でせう。
見た感じの感想、レビュー
基本的に、各時代ごとのドレスの變遷を解説
- 1章 ゴシック~ルネサンス
- 2章 バロック~ロココ
- 3章 帝政~19世紀前半
- 4章 19世紀後半~20世紀初頭
サクラ
文字よりも壓倒的にイラストが多いのが分かると思ひます。
かゆい所に手が屆く、細かい解説
下着の變遷
地味に嬉しいのがコレです。
見えないところだからこそ、構造を知つておくと作品の説得力に繋がるもの。
また漫畫で着替へシーンを描くときも安心ですね。
サクラ
ヘアースタイルの變遷
サクラ
服飾、小物の變遷
小物にも當時の流行が反映されてをり、參考になります。
創作のイメージが湧く、多彩なアレンジ例
所々でクリエイターによるアレンジ例が示されてゐます。
案外多くて見應へ十分。
サクラ
じつさいにドレスを描く際のアドバイスがあり、親切
コンセプト、キャラクター、テーマ、シルエットから逆算して考へる
- 史實かファンタジーか?
- 時代設定は?
- 家の身分は?
- キャラの性格は?
- 服のシルエットは?
かう云ふ所から設定を練ると良いらしく、特にシルエットに關する解説が分かり易かつたです。
フリル、、リボン、レース、薔薇…定番モチーフの簡單な解説
- 基本的な形を見せる
- 簡單な描き方の解説
- 細かいディティールを傳授
- デザインのバリエーションを提示
かう云ふ流れで簡潔な解説を載せてくれてゐます。
サクラ
まとめ
量、質ともに高いレベルの内容。
女の子好きな繪描きに、是非オススメしたい參考書です。
サクラ
▼今囘紹介した『麗しのドレス圖鑑』
▼和服の描き方もあるよ
『着物の描き方』は、和服に惱む全てのイラストレーターにオススメな本である