どうも、萬朶櫻(@wanduoying)、162朶目の記事です。
みなさん、チェスはやります? 僕はたまに指してます。
チェスをやつてると、
或る人
こんなことに惱むことがあると思ひます。
チェックメイトは、チェスゲームの最終目的。
どんな時にチェックメイトできるのか?
どうすればチェックメイトできるのか?
これが理解できれば、一氣にチェスが強くなります。
そんなチェックメイトの極意を、練習しながら習得できる本を紹介します。
目次
ボビー・フィッシャーのチェス入門
本書のポイント
- 世界チャンピオンが書いたチェスの教科書
- チェックメイトに重點を置いた「詰めチェス」形式
- 讀者に「考へさせる」構成になつてゐる
この本の表紙です。
デカデカと詰めチェスの問題が出てますね。
ほぼ全ページにわたつて、かう云ふ問題集になつてゐます。
Q,ボビー・フィッシャーつて誰? A,チェスの世界チャンピオン
ボビー・フィッシャーはアメリカ人で、チェスの世界チャンピオンだつた人です。
當時は冷戰下で、ソビエト人プレイヤーを打ち倒したこともあり、アメリカでは英雄視されてゐたとか。
サクラ
外部リンク:ボビー・フィッシャー(Wikipadia)
『ボビー・フィッシャーのチェス入門』内容紹介
チェックメイトに關する手筋を、いくつかの章に分けてジックリ解説
この本では、とにかくチェックメイトのための練習になつてゐます。
基本ルールの簡單な解説つきで、チェスを全く知らない初心者にもやさしい
「チェスの指し方を全然知らない人にも役立ちます」と言つてゐるやうに、最低限憶えておくべき基本ルールについての解説もあります。
僕が以前書いた解説記事ともリンクする内容になつてゐますね。
序盤(オープニング)の手筋(定跡)は扱つてゐない
チェスに強くなるための方法として、序盤(オープニング)の定跡を憶えるのも有效です。
しかし、本書で扱ふのはあくまで終盤、チェックメイトに關する手筋。
序盤を重點的に勉強したいなら、別の書籍を當たるやうにしませう。
▼オープニングについては、こちらの本が詳しいかと
詰めチェス形式の問題集で考へながら學べる
この本では、詰めチェスの問題を解くことによつて、終盤力が鍛へられるやうになつてゐます。
基本的には1ページに1問の課題があり、讀者が囘答を考へます。
そしてページをめくつて答へ合はせ。といふ流れです。
「そもそも、この局面でチェックメイト可能か?」
なほ本書では、出題のし方に特長があります。
普通の詰めチェス、詰め將棋では「あと何手で詰ませることが出來る」といふことが前提になつてゐるかと思ひます。
しかし、本書では「この局面でチェックメイトすることが出來るか?」といふところまで、讀者に考へさせる事もあるんです。
かういふ出題の仕方は、實戰での判斷に役立つのではないでせうか。
詰めチェスを解くときは、本物のチェス盤で確認しながらがオススメ
この手の問題集を解くときは、盤面を觸りながらの方が捗るかと思ひます。
簡單な問題の場合、頭の中だけで答へが解つたりするんですが、複雜な盤面になると、どうしても注意散漫になりがちです。
サクラ
僕も敵のコマの利きに氣づかず、悔しい思ひをすることがありますが、手を動かしながらだと、見逃しが少なくなるやうな氣がしてゐます。
▼盤面を買ふなら、中の下くらゐの値段のがよろしいかと
「行つて還つてくる」形式
左ページが逆さまになつてますが、印刷ミスではありません。
本書はほぼ全ページがかう云ふ仕樣になつてます。
右ページだけ讀み進んでください。最後まで進んだら、本を逆さまにして、また右ページだけ讀み進んでください。
――16頁より
まとめ
フィッシャー氏によるチェックメイト講座。
かなりのボリュームがあり、全問をこなすのに時間がかかりました。
しかし、以前に較べてチェックメイトに對する嗅覺が鋭くなつたやうな氣がします。
終盤力に自身の無い方に、この本はオススメです。
サクラ
▼今囘紹介した「ボビー・フィッシャーのチェス入門」
▼關聯で紹介したもの
全5卷あるシリーズもので、序盤から終盤まで幅廣く扱つてます。
盤面を買ふなら、はじめは中の下くらゐの商品が良いでせう。