どうも、萬朶櫻(@wanduoying)、196朶目の記事です。
サクラ
かういふ惱みを持つクリエイターは多いと思ひます。
そんな人にキャラクターを「それつぽく」描くための解説書を紹介してみます。
目次
スーパーマンガデッサン 作畫のための考へるデッサン
この本における「スーパーマンガデッサン」の定義、「デッサン」との違ひ
表紙を1枚めくつた所にデカデカとダジャレと共に書かれてゐます。
つまり本書では、アート志向のガチなやつではなく、ややラフな感じの描寫を目指してゐるといふことです。
本書のポイント
良いと思つたところ(メリット)
- マンガとして「それつぽく」描くコツがたくさんある
- 性別や體格、體のパーツごとに分けて解説がある
- 美術解剖學に關することも輕く觸れられてゐる
老若男女の體、顏、ポーズについての解説。
あとは漫畫にありがちな、筋肉が誇張されたキャラやチビキャラなどもありました。
この本を讀み込めば「それなり」に「それつぽく」漫畫を描けると思ひます。
美術解剖學については、初歩的なレベルのところです(それでも驅け出しの初心者さんには難しいかもしれませんが)。
中・上級者向けのガチな解説が欲しい方は、この本がイチオシです。
※この本についてのレビュー記事も、そのうち書くつもりです。
氣になつたところ(デメリット)
- カラーイラストをメインに描く人には不向きか
- ガチの初心者には少し難しい内容があると思ふ
- 中級者以上の人にとつては既知の情報かも
1番めと2番めのやつは、僕がイラストを初めて數ヶ月のとき、この本を買つて感じたことです。
この本は男女はもちろん、老人やマッチョキャラも解説されてゐて、美少女だけ描きたい僕には要らない情報でした。
實際、同時期に買つた「萌えキャラの上手な描き方」の方が僕にとつては使ひやすかつたです。
また解剖學的なことも解説がありましたが、イラスト暦半年以下の僕には少し難しく感じました。
そして畫力が成長した後で改めてこの本を見ると、「あ、もう知つてる情報が多いな」と思つたのを覺えてゐます。
この本が役立つのは、こんな人です
- 最近マンガを描き始めた
- 人物を上手く描きたい
- 人物の描き方を廣く淺く知りたい
とにかく初心者の漫畫家は當てはまると思ひます。
或る人
或る人
といふ惱みに對應できさうです。
本書の書評・内容レビュー
基本的なカラダから、個性的なキャラを描く
基本的なアタリのとり方、人體の構造や比率を解説し、男女の描き分けの仕方。
そこから發展させて赤ちゃん、老人、細身、デブ、などの個性的な體格を解説してくれてゐます。
漫畫はたくさんのキャラが登場するので、これが描けると強いと思ひます。
また體だけでなく、着衣でのキャラクターの描き方もあります。
シワの入り方など、それつぽく描く方法が載つてゐました。
ポーズの中心たる背骨と、重心(コントラポスト)を覺えて、自然なポーズを勉強できる。
僕たち人間が立つてゐる時、普通はどちらかの足に重心をずらして立つてゐるものです。
本書では背骨を作畫の重要パーツとし、どうすれば背骨を上手に描けるかを解説してくれてゐます。
更には重心(コントラポスト)といふ、自然なポーズをさせるための解説もありました。
まとめ
以上、『スーパーマンガデッサン』のレビューしてみました。
漫畫を描き始めたくらゐの方には役立つと思ひます。
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