どうも、新しいモノ好きでイラストレーター兼畫家の萬朶櫻です。54朶目の記事です。
ツイッターを見てると面白さうなサイトを發見ました。
その名も「DADA Speak Visually」
英語が苦手だけど、頑張つて飜譯して紹介して、
また繪描きである僕が實際に使つてみてどんな感じだつたのか、書いていきます。
はじめに
DADA Speak Visually(以下、DADA)は、自分が描いたデジタル畫をブロックチェーンを使つて賣買できるSNSです。
賣買はイーサリアム建てなので、取り引きにはイーサリアムウォレットのメタマスクが必要です。
【メタマスク公式】
僕を含め、デジタル畫を描いてる人の共通の惱みかと思ふんですけど、
「デジタル畫つてアナログ畫に較べて安く買ひ叩かれやすいよね」つて印象ありませんか? ありますよね?
たとへば油彩畫なんかは、材料費のイメージがしやすい(キャンバス代、繪の具代)ですし、なにより描いた時點で一品モノとしての價値(稀少性)が生じるものです。
しかしデジタル畫は逆に材料費のイメージがしにくい(PCやペンタブ、ソフトは初期投資のみでやつていける)ですし、なにより無限に複製可能なのでそれ自體の價値(稀少性)が薄い。
かういふ事情で、デジタル畫はレベルが低く見られがちなのかなと思ひます。
DADAは上の惱みをブロックチェーンで解決しようといふ試みのやうです。
おそらく僕たちが作つた作品をブロックチェーン上でアセット化して、その價値を保存する。
それによつて作品を保護したり、賣り買ひして經濟圈を作り出さうといふ意圖があるんでせう。
サイトの見方、登録方法
まづトップページに行きます。
すると個性的な作品がいつぱい陳んでる畫面になります。
アカウントを持つてなかつたり、ログアウト状態だつたりすると、このページになります。
すごい分かりづらいんですが、それぞれの領域をクリックすると別のページに飛びます。
1と2は「作品を投稿して、こんなコミュニケーションが樂しめますよ」みたいな紹介ページです。
3は投稿された作品の一覽や、人氣作家の紹介ページ
4はDADAの公式がMediumに投稿した文章のまとめページ。
新規登録、ログイン
まあまづは5の「LogIn」をクリックして登録しませう。
はじめて登録(SignUp)する場合でも、ここをクリックするみたいです。
「FaceBookでログイン」か「メールでログイン」かと訊かれるので、お好きな方を選びます。
僕は「メールでログイン」を選びました。
アカウントを既に持つてる場合は左、まだ持つてない場合は右に、それぞれ必要事項を記入します。
新規登録の場合 Name(名前)にはお好きな名前で大丈夫です。 「JOIN US」をクリックすると、入力したメールアドレスに確認メールが屆くので確認等して登録を完了します。
普通にログインの場合は「LOG IN」です。
ログイン後のページ
ログイン(登録)できました。
眞ん中のラインにはそれぞれの作品が新着順に表示され、右にスクロールすると延々と讀み込んでくれます。
また、それぞれの作品にコメントとかも付けられます。
左上のそれぞれのアイコンは
- 1 タグの檢索窓
- 2 投稿された作品の一覽や、人氣作家の紹介ページ(最初に載せたログアウト畫面の3と同じ)です
- 3 この「蟲眼鏡マーク」をクリックすると「探檢ページ」に行つて、作家や作品を探すことができます。また、アイコンが「筆とフキダシ」に變はるので、ここをクリックすると元のページに戻つてきます
- 4 チュートリアルページになります。
- 5 チャットルーム(ベータ版)
- 6 お知らせや通知
- 7 友達の紹介ページ
- 8 ログアウト
です。
いくつか重要つぽいページの紹介
3の「蟲眼鏡マーク」で行ける「探檢ページ」
クリック後のページ。
作品がいつぱい陳んでますね。
Discover [artists] through their most [recent] [drawings]
([アーティスト]たちの最も[最近]の[作品]を見つけよう)
と書かれてゐます。
色付きのタブはクリックすると項目を選べます。
[recent(新しい順)]は[popular(人氣順)]に變更できます。
[drawings(普通の作品)]は[visual conversation(共同制作)]に變更できます。
drawingsは單發の作品で、visual conversationは二人以上で作つたでかい作品のやうです。
[artists]をクリックすると
アーティストを探すページになります。
5のチャットルーム(ベータ版)
Discoadつぽいページになりました。
Discoadを知つてゐれば使ひ方は大丈夫だと思ひます。
左でチャンネル選擇、右でユーザー一覽、下のコメント欄で書いたことが眞ん中の所に表示されます。
僕は英語苦手+コミュ障なので、有效活用できさうにありません(斷言)
いざ描いてみる
さつそく描いてみます。
殘念ながら、外部からのインポートはできないやうです。
たとへばピクシブみたいに、クリスタやフォトョップで描いた作品をこちらにアップするやうなことはできません。
全部サイトが用意したツールを使つて制作することになります。
畫面下のオレンジのマークで作品制作ができます。
これが制作畫面です。
太さの違ふ3種類のペンと消しゴムで描いたり消したりしていきます。
他にも色の濃さや色の變更等ができます。
さて今度こそ描いていきます。メイキング(奮鬪記?)をご覽ください。
とりあへず何も考へず、いつも通りにアタリをとつて綫畫を描いていきます。
ちなみに、これがDADAでの初制作&初投稿です。
ガリガリ描いてて氣付いたことがありまして、
ショートカットキーが使へねえ!!!
「なにかしら設定とかあるやろ」とか思つて調べてみたんですけど、それつぽいのはありませんでした。
デジタルで繪を描いてる人ならわかると思ひますが、描いてて一番使ふコマンドつて「ctrl+z」ぢやないですか。
それが封じられるのはかなりキツいです……
次に色付けの工程
ここでまた氣付いたことが、
レイヤー機能が無え!!!
これつて單に未實裝なだけなんでせうか?
それとも「レイヤーなんぞに頼らねえで、一發で描けや」といふ運營の意思なんでせうか。
どちらにせよ、レイヤーの温室で育つてきた僕にはかなり嚴しい環境ですね。
仕方ないので、下描きの上から色を塗りつぶすやうに置いて(さういへばバケツツールも無いな)、なんだかんだで形ができてきます。
ん?
「ゆっくり」ぢやねえか!!!
なんか機械音聲でゲーム實況とか始めさうな氛圍氣なので、體を描き足します。
よし、これでゆつくりしなくなつたな!!!
それで完成したら、タイトルやタグを決めて、「POST」をクリックして投稿です。
はい、投稿完了です。
これでタイムラインに僕の作品が投稿されました。
描いてみた感想
基本的なところは、ツールの面では申し分ないですね。
時間をかければもつといい作品が描けさうです。
殘念なところは、操作性はめつちや惡いです。
クリスタとかに慣れてる者からすると、かなりキツいです。
一番キツかつたのは「ショートカットキー」が無いところです(設定できるオプションも確認できませんでした)
改善、追加してほしいところリスト
- レイヤー機能
- ショートカットキー(せめてctrl+zだけでも)
- 選擇ツール
- 色調補正系ツール
- 全體的な動きの「もっさり感」
なんか紹介しておいて粗ばつかり擧げてますけど、できたばかりのサービスなので粗削りなのは多少しかたないでせうね。
上で擧げたところを改善してくれれば、かなり描きやすいサービスになりさうなので期待です。
また、投稿した後に思つたんですけど
DADAつて西洋的でリアルな繪畫風の繪が壓倒的に多くて、日本的でアニメチックな畫風の繪つてほぼ無いですね。
そのあたり、うまく溶け込んでいけるか未知數ですね。
作品を賣買する方法
先述の通り、DADAでは作品を賣つたり買つたりすることができます。
ただし、作品の賣買はイーサリアム建てなので、日本圓やドルは使へません。
取り引きにはイーサリアムウォレットのメタマスクが必要です。
【メタマスク公式】
メタマスク導入方法や、「そもそもイーサリアムつてなんぞ?」みたいな疑問は、さすがにこのページではカバーしきれないので、各自調べてください。
- 關聯記事(外部サイト):メタマスクの導入と使ひ方
- 關聯記事(外部サイト):イーサリアムとは
買ふ方法から説明していきます。
いつものページから2をクリックします。
するとこんなページに飛びます。
このページに載つてる作品を、賣買するやうです。
メタマスクを導入しておくと、右上に「Login」とあるので、クリック
ここでDADAとメタマスクを關聯づけます。
各自入力して「Sign up」します。
右上の「Login」が無くなつたので、成功です。
タイル状に陳んでる作品でもいいんですけど、下にスクロールすると、
最新作や人氣作なども表示されます。
一番下のグラフは、たぶんDADA市場における利益の配分具合のことだと思ひます。
話は戻つて、何でもいいので適當な作品を選びます。
とりあへずこの作品を買ふテイでいきます。
もろもろの情報を確認し、「buy」をクリックします。
あとはメタマスク側で確認して、取り引きを決定します。
これで作品が購入できます。
自分の所有作品を賣る方法なんですけど、賣る方法がよくわかりませんでしたorz
どこかに「SELL」的なコマンドが無いか探したんですけど、見當たりませんでした…
もしかして投稿した段階で市場に出されるのかな?
それとも何枚か作品を描いて經驗を積むとできる、みたいな?
どちらにせよ分からんので、こちらでもしばらく調べてみます。
皆さんからも情報があればコメント等で教へていただけると幸ひです。
まとめ
一通り試して體驗してみました。
印象としては「可能性はあるけど、まだ不十分」といつた感じです。
特に肝腎の制作ツールはレイヤー機能等が無くて、デジタルの利點を活かしきれてゐない氣がします。
繪描きとして、そのあたりは是非改善してほしいです。
改善、追加してほしいところリスト(再掲)
- レイヤー機能
- ショートカットキー(せめてctrl+zだけでも)
- 選擇ツール
- 色調補正系ツール
- 全體的な動きの「もっさり感」
投稿するに當たつて、クリスタとかで描いた繪を投稿できないのは、僕的には殘念ですね。
まあ、これは運營の思想やシステム的にしかたないのかもしれません。
他にも「いろんな操作がグラフィカルすぎて、英語でもいいからもう少し文章での説明があつてもいいかも」と思ひました。
あと日本人ユーザーが増えたらでいいので、日本語に對應してほしいです。
最後に、根本的なことですけど
「せつかくDADA内で價値がついても、スクリーンショット等を使用して複製されて外部に流れることは十分ありえる。さうなつた時に作品の價値はそのまま保たれるのか?」
といつた疑問はあります。
まあ難しい事は開發者に任せて、僕は繪を描くこととします。
DADAに限らず、ブロックチェーンは最近流行りの分野ですし、上手く波に乘れれば人氣になれるはずです。
僕はどうか分かりませんが、あなたなら人氣作家になれるかもしれません。
やつてみて損は無いと思ひます。
みなさんおなじみ、ピクシブのサービスの紹介はこちら。PixivFANBOXの記事です。
